FT-70D WIRES-X
2022年03月にアマチュア無線ハンディ機のYAESU FT-70Dを22,880円で購入しました。これのひとつ前に購入したハンディ機は2011年09月に22,800円で購入したYAESU VX-3でした。アマチュア無線道楽は11年間凍結されてましたが、38年ぶりに再開した自動二輪車道楽に伴いまして、連絡用通信手段の調査中に、アマチュア無線によるVoIPに惹かれました。いろいろ細かいところまで知りたくて入門機材を調達しようと考えました。
FT-70DはVX-3と80円しか違いませんがデジタル通信機能が搭載されていてC4FMでWIRES-Xに接続できるところが魅力でした。その代わりVX-3と違ってFT-70DにはFMラジオ放送受信能力がありません。WIRES-X接続機能の方がFMラジオ放送受信機能よりも魅力的だと思いました。
日本国内のアマチュア無線で使えるデジタル通信方式には、似て非なる、ICOM DSTARとYAESU C4FMがあるということを知りました。いずれ両方とも仕組みなどを理解したいと思いますが、先ずは入門用機材コストの低い方から入っていく方針に従いましてFT-70Dにしました。FT-5Dが現行最新機種でありWIRES-X専用ボタンも備えているのですが5万円台中頃です。FT-70Dは2017年頃に登場したWIRES-X非対応製品でしたがファームウェアアップデートによりVoIP音声のみ手動で接続できるようになったWIRES-Xの原始的な性格の2万円台前半のトランシーバーです。
アマチュア無線機とパソコンとの距離が近いと、パソコンから発生するノイズが無線機の受信状態のときにザーザーと雑音が出てしまい、どうにもなりませんでした。アナログ信号のAMやFMだと壊滅的ですが、デジタル信号が乗っている場合は全然ザーザーいわないので静かでいいです。ノイズとフェージングに埋もれた音声を訓練した耳で聴きとるのが楽しみだというスタイルにはアナログがいいと思いますが、デジタルは、必要最低限のC/Nが得られないとバッサリミュートになりますが、ある程度以上C/Nが得られればとてもクリアに復調復号されてとても実用的で良好です。パソコンしながらQSOできますのでこれはいいと思いました。
インターネットで検索をしてWIRES-Xを勉強しているところです。YAESUのホームページでWIRES-Xノード局一覧が公開されているのが分かりました。約5 km圏内にWIRES-Xノード登録している方が数局いらっしゃることが分かりました。早速デジタルSQL値と周波数をを合わせて聴いていたところ、ひとつのノードしか聞こえませんでしたがQSOが聞こえて来ました。他のノードはたまたま休憩中だったのかそれとも不定期にしか稼働させていないのか、それとも地形の関係で電波が当方まで届かないのか不明です。
聞こえているノードの受信状況は、FT-70D付属の純正ホイップアンテナだと室内の一階だと音声が結構途切れており厳しい(9目盛りあるSメーターは2)ですが、評判がよいみたいだったので購入しておいたNA-772という型番のホイップアンテナだと本当に性能がよくて(9目盛りあるSメーターは4)ノイズなし途切れ無しで音声が聞こえてきました。ある程度以上のC/Nが得られればノイズのない明瞭な音声が聞こえるところはデジタルのいいところだと思います。下の写真は、高台にある公園まで出かけて行って、FT-70Dをデジタルモードにしてノード局の周波数に合わせただけの受信中画面で、ノード局へのWIRES-X接続は行っていない状態です。画面のいちばん左側に、
┏Pヒ
という記号が表示されていましたが取扱説明書を見ても説明は見つかりませんでした。
Sメーターはフルスケールを示しておりノード局の電波が強力に入感しています。もちろん音声は明瞭です。こちらは5Wハンディ機でWIRES-Xノード局はしっかりした外部アンテナと10Wとか50Wとかの出力電力でしょうから機材の差がありそうですが、国土地理院のホームページで位置関係を調べてみますとこちらの公園の方が高台にあり地形的には障害物がありませんので直接波になりそうだということがわかります。なのでこちらの電波が届かない可能性は無いと考えられます。
FT-70DをWIRES-Xノード局へ接続させる手順(Fキー押してからAMSキーを押す)を実行しました。しかしどういうわけか、接続できませんでした。デジタルSQLの設定も周波数の設定も間違えないのに。
論理的な考察からは理由にたどり着けなかったので、FT-70Dに変てこなバグがあるという想定で、どんなバグなのか推測してみました。
小生が入手したFT-70Dはエアバンドスペシャルというやつだったので予め販売店でエアバンドの周波数を665個メモリに書き込んでくれてありました。それらは22個のメモリーバンクに整理されているという周波数帳も同梱されてました。FT-70Dのメモリーバンクは24個ありますので、未だ空いているメモリーバンク22に特定小電力トランシーバーの周波数を登録しておくことにしました。YAESUのホームページから「ADMS-10 FT-70D用メモリー編集ソフト」をダウンロードインストールして周波数の追加登録作業を行いました。ADMS-10上ではメモリーバンクを使って整理されているのに、FT-70D側で操作すると NO BANK になってしまいます。変てこなバグを本当に見つけてしまいました。
見つけたこのバグとの関わりを避けるには、メモリーバンクを使わないとかで対応できるかもしれませんがそれではダメかもしれません。確実かもしれない方法はFT-70Dの全ての設定やメモリー内容を初期値(工場出荷時)に戻すオールリセットを行うことかもしれないと想定してみました。とりあえず販売店が入れてくれたエアバンドの周波数データをADMS-10でバックアップしてからオールリセット手順([HOME]キー、[HM/RV]キー、[AMS]キーを押しながら電源オンした後に[F]キーを押す)を実施しました。
FT-70Dにコールサインを設定し、当該WIRES-Xノード局にデジタルSQL値と周波数を合わせました。そして、FT-70DをWIRES-Xノード局へ接続させる手順(Fキー押してからAMSキーを押す)を実行しましたところ、画面上に WIRES と表示された後少しして CONNECT と表示され、取扱説明書P28にあるとおりWIRES-Xノード局に接続されました。
ちなみに、FT-70Dを近くのWIRES-Xノード局と接続(CONNECT)するところまで分かり易い動画がありました。この動画がいちばん分かり易かったです。小生はWIRES-Xの仕組みを昔のリピーターみたいなものかと勝手に思っていたため、送信受信周波数シフト量をさがしていましたが、この動画は出だしてすぐにその疑問を解決してくれました。この動画では144MHz帯を例にしているのですが、リピーターの周波数シフトが存在する設定になっているところをSimplexに設定し直す手順を紹介していましたから、あぁそうなんだ、WIRES-Xでは送信と受信は同じ周波数なのね、とわかりました。そして、そのあとのWIRES-Xローカルノード局への接続手順については多数ある他の動画同様に分かり易かったです。
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ローカルノード局とWIRES-X接続が確立したところ:
ダイヤルをまわして、
ローカルノード局経由WIRES-X接続のALLJA-CQ-ROOM-Dを選んだところ▼
ダイヤルをまわして、
ローカルノード局経由WIRES-X接続の別のROOMが無いか見ているところ▼
ダイヤルをまわして、
ローカルノード局経由WIRES-X接続のROOM番号直接指定画面にしたところ▼
近所(ローカル)にあるWIRES-Xのノード局に接続(CONNECT)すると、そのノード局とのつながりを画面左側に Lc と表されています。これがローカルROOMだろうと思います。そして、このノード局がインターネット経由でWIRES-Xサーバに接続して他のROOMも提供することができるようです。小生のFT-70Dで接続させていただいたローカルノード局は、上の写真にもあるとおり、ALLJA-CQ-ROOM-Dという名称のROOMも提供してくださっています。ROOMをローカル(Lc)からALLJA-CQ-ROOM-D(Cn)に切り替えるには、FT-70Dのダイヤルを回します。FT-70Dのダイヤルを更にまわすと En* という画面で手動でROOM番号の入力ができますので、ここで当該ROOM番号を入力して[AMS]キーを押すことで当該ROOMに接続することができる場合があります。当該ROOM番号は、WIRES-Xのノード局としてYAESUに登録して実際にWIRES-Xノード局の機材を稼働させている場合に、そのノード局のオーナーさんが受け入れ状態にしたときに有効になるのではないかと思います。なにしろ小生は只今WIRES-X勉強中ですので上記の理解で合っているのか確証ありませんのであしからずご了承願います。
* * *
さて、試しに、ADMS-10でバックアップしておいたエアバンドの周波数を、ADMS-10を使ってFT-70Dへ戻したところ、WIRES-Xに接続できない状況に戻ってしまいました。仕方がないので再びオールリセットしてWIRES-Xに接続できるようにしました。
FT-70Dは900個の周波数をメモリーできる仕様だと取扱説明書には記されています。665個しか登録していませんし22個のメモリーバンクを使っているだけなので、メモリーオーバーフローになるはずは無いと思います。仕様よりも少ないのにメモリーオーバーフローが起こるのかどうかについては未だ不明です。数を減らすとWIRES-Xが機能するようになるのかどうかについては、暇なときに試してみてもいいかもしれませんが、FT-70DをADMS-10と接続できる状態にする手順(電池パックを外す→ACアダプタにつなぐ→EXT DC表示確認→電源スイッチ長押し→ACアダプタを抜く→USBケーブルでPCと接続→[AMS]キーを押したままACアダプタにつなぐ→ADMS表示確認)が面倒くさいのが難です。
FT-70DがNO BANKですと言い出す変てこなバグは、世界中で散発している模様です。意図的に再現させることはできず、また、どうしてそれで治るのかも不明らしいです。その裏技についてインターネットを検索してみたところ、QRZにそれらしいお喋りを見つけました。下に抜粋しておきます。
スレッド名称:FT-70DR Can't Use Banks
それらしい記事の題名:SOLVED IT!
- First I did a RESET-ALL.
- Then I manually added a memory channel to the HT.
- Then I manually added that new channel to a bank.
- Then I read the HT to ADMS and saved that as a new file.
- I imported my channels (I'd previously exported them in ADMS to a CVS file) to this new file.
- I wrote that back to the HT
Now banks are working.
QRZのホームページで見つけた上記のお喋りを参考にして、小生は、下記の手順を実施しました。
●オールリセット(もちろんコールサインの入力を要求されますので従います)。
●同梱されている取扱説明書のP24に従い手作業で周波数をメモリーへ書き込み。小生はメモリー番号666番から685番に特定小電力トランシーバーの周波数を書き込みました。メモリータグはアルインコ式でB01~B11及びL01~L09としました。ちなみに同梱されている取扱説明書は簡易版と称されるもので、詳細版と称される取扱説明書はYAESUのホームページから無償ダウンロードする必要があります。
●詳細版の取扱説明書のP14に従い手作業で上記で書き込んだメモリーをBANK 22へ登録しました。じつはここにも罠が潜んでおりまして、小生はハマリました。それは何かと申しますと、取扱説明書では、メモリーバンクに登録するメモリーチャンネルを呼び出して[V/M]キーを長押しすると画面に[F]が点滅する状態になるので、DIALツマミをまわして登録するメモリーバンク番号b1(BANK 1)~b24(BANK24)を選択すると書いてあるんですがメモリーチャンネル番号が進む(逆まわしならその反対)だけでb1, b2, ... b24なんて現れないからメモリーバンクを選べないじゃないかと勘違いする罠です。なにしろメモリーチャンネルは900チャンネルも有ります、そしてメモリーチャンネルの後にスキップサーチメモリーL1U1, L2U2, ... L99U99と99組が続き、そのあとにバンクが出てくるから、メモリーバンクが出てこないから選べないと勘違いしてしまう罠にはまるんです。単にせっかちで勘違いしているだけなんですけどね。
●詳細版の取扱説明書のP15に従い手作業でBANK 22の名称をUHF CBに変更しました。
この手順を実施した後でもWIRES-Xへの接続は依然として可能でした。ADAMS-10を使ってメモリー編集したらどうなるのか心配ですが、そのうち試してみようと思います。それまでは、せっかく販売店に入れていただいたエアバンドの周波数665個は使うのをおあずけです。
* * *
・固定運用
11年前に購入した15エレ八木アンテナ(DIAMOND ANNTENA A430S15R)をひっぱりだして参りました。¥5,800という当時の値札がまだ付いていました。
八木アンテナは室内に設置しました。通常は屋外に設置すると思いますが、もともと地形の関係でVHF以上の電波がとても届きずらい地域なので、屋外にVHF帯以上を目的にアンテナを出してもQSOできるアマチュア無線局は増えないことを既に確認済なのです。だから時々思いついたことを実験するときにだけこのアンテナを引っ張り出してきては組み立てて使ってました。実験が済んだら再び箱に戻します。だから11年も経過しているため、M接栓が酸化被膜で黒ずんだりエレメントなどに埃が積もってますが、実験するのに差し支えないほど状態が良いんだと思います。
じつはWIRES-II(ご存じのとおりアナログ)のときにも430MHz帯でノード局へのアクセスを試みましたが一度も成功しませんでした。当時の機材はこの八木アンテナとFT-817NDでした。トーンスケルチの設定や利用手順に間違いは無いと思うので、ノード局まで当方の電波が十分なC/Nで届いていなかった可能性がいちばん高いのではなかろうかと考えています。
今回はWIRES-X(ご存じのとおりデジタル)への接続の試みですから、WIRES-IIとの違いから、状況の異なるところがあって、興味深いと感じています。
FT-70Dを机の上に置いてホイップアンテナで運用していると気づかなかったことがあります。ノード局は北にあるんですが、八木アンテナを北へ向けると入感せず、西南西へ向けると入感するということです。国土地理院の地形情報というものが11年前にも利用できたのかどうかわかりませんが、小生は当時知識が無くてそれを見てませんでしたが、いまは、インターネット接続で国土地理院の地形図をみて、なぜ反対の方角に向けるとノード局に接続できたのか確認することができます。
北側は当方の住まいよりも地形が約20m高くなっていることが国土地理院の地形断面図からわかりました。下の地形断面図で、高台の公園と記してある左側の谷底が当方の八木アンテナ設置場所になります。
西南西の方角について国土地理院の地形断面図をみると、少し開けた状態が続いたあとその先の地形が当方の八木アンテナ設置場所より約20m高くなっています。下に示す近い断面図では、右側が当方の八木アンテナ設置場所で左側が当方から西南西の方角です。西南西の方角に断崖(ちょっと大げさな言い方ですが)があることがわかりました。当方の八木アンテナ設置場所から北の方角にあるWIRES-Xノード局の電波は、当方からみて西南西にそびえる断崖に反射して、当方のアンテナに届いていると考えられます。当方が出した電波は同じ経路でノード局へ届いているんだろうと考えられます。
ホイップアンテナで運用しているときには、Sメーターはほぼ5~6(フルスケールは9)振れていてたまに1とか2になるという状況で、交信を聞いていると声がロボットになったりケロケロになることもあります。
八木アンテナにするとSメーターの振れが3(フルスケールは9)になりますが、交信の声がロボットになったりケロケロになることはありませんでした。ホイップアンテナのときよりも八木アンテナを使った系の方が C/N がいいんだと思います。
ホイップアンテナの場合に比べて八木アンテナの場合の方がSメーターの振れが少ない理由はアンテナ経路での損失が原因だろうと思います。今回実験している八木アンテナ系は以下の構成です。
[FT-70D]―[SMC/BNC変換コネクタ]―[約50cmのRG-58A/U同軸ケーブル]―[BNC/M変換コネクタ]―[CAT-283]―[Mコネクタ]―[約10mのFUJIKURA 5D-FB同軸ケーブル]―[Mコネクタ]―[DIAMOND ANNTENA A430S15R(15エレ八木アンテナ)]
FT-70Dからアンテナ給電部までの間の回路中に、コネクタが6個、同軸ケーブルが10.5 m及びアンテナカプラが存在します。同軸ケーブル自体の損失もありますから相当の損失があるはずで、それがSメーターの目盛りで2~3個分少なく見えているんだと思います。それでもホイップアンテナの時よりも安定していて、音声がケロケロにならないということは、それなりに性能が発揮されている証拠だと思います。ちなみに、この八木アンテナのカタログ利得値は 14 dBi だと書いてあります。
八木アンテナとFT-70Dとの間にCOMET CAT-283(アンテナチューナ)をかませています。11年前当時CAT-283は登場したばかりだったように思います。取扱説明書がどこかへ紛れ込んでしまっていて見つからないため、だめもとで、先ほどネットで見たらありました。とてもいい製品だから長期間売れ続けているんだろうと思います。
WIRESのようなシステムではなくて昔ながらというか何というかVHF以上のところで電波だけでQSOをしようとすると八木アンテナを回転させてビームを最適な方向へ合わせる必要がありますが、WIRESのようなシステムの場合には、ノード局との電波が最適になる方向へ合わせて固定しておけば、あとは、ノード局を介してALL-JA-CQ-ROOM等によって日本全国のアマチュア無線局とのQSOを楽しめる可能性が出てきました。これは地形や住宅環境を含めて、WIRES-Xが無かったら今までには無かった楽しみを得られたように感じます。
ちなみに、小生宅の住環境及び地域の地形であっても、長さ的に21MHz帯・28MHz帯・50MHz帯ならば設置方向には制限が生じますがダイポールアンテナを立てられるので、夏のスポラディックE層反射を利用してかなり遠方とQSOを楽しめますが、手軽さや音質等でWIRES-Xのような気軽さが無いように思われます。
WIRES-X がアマチュア無線のQSOの楽しみを提供してくれるとわかりましたので、それならば、D-STARでもスタンバイできるようにしたら、アマチュア無線の楽しさが2倍になるだろうか。接続可能そうなD-STARリピーターが近くにあるかどうか搬送波の有無だけでも入感するか確認してみようと思いまして、使用している周波数をインターネットで検索してみました。数キロ圏内にあるD-STARリピーター及び10キロ圏内にあるD-STARリピーターが数個存在しているらしいのですが搬送波らしきものはひとつも検出することができませんでした。
* * *
・固定運用(モービルホイップ)
秋月電子で11年前に購入したモービルホイップアンテナ(型名:WCX-113)を引っ張り出してきて試してみました。
WCX-113の利得は0.6dBiですから、アマゾンで購入したNA-772(利得2.15dBi)に比べてかなり劣りますし、15エレ八木アンテナ(利得14dBi)に比べたら壊滅的にダメなアンテナでした。このアンテナを鉄製の机の真ん中あたりに設置してFT-70Dに接続してノード局へ接続を試みましたが全然接続できませんでした。11年前の昔もっぱらWCX-113をFT-817NDにつないでWIRES-IIへの接続を試みていたからWIRES-IIノード局からの声は聞こえるが当方からの電波が届かなくてダメだったのかもしれないという気が一層強まりました。
・移動運用(自動二輪車)
FT-70DにBluetoothアダプタを取り付け自動二輪車に搭載して運用してみました。運用と言っても今回はウォッチだけです。伊勢原藤沢線(R44)沿いの沼目から相模原大磯線(R63)沿いの土山峠まで試走してみましたところアマチュア無線各局のQSOがメリット5で聞こえました。もちろん当方が移動していることもありますし、移動中にQSOしているアマチュア無線局もあるので受信状態は刻々と変化して無音になったりケロケロになることも当然ありました。沼目よりも更に南や土山峠よりも更に北では途切れることの方が多くなりました。ちなみに、この試走実験は、厚木市七沢にあるノード局の周波数及びデジタルSQL値に合わせています。
相模原大磯線(R63)沿いの西富岡(分れ道)交差点で、厚木市七沢にあるノード局へのWIRES-X再接続を試したところ問題なく接続できました。直線距離で数キロメートルしか離れていないこともあってSメーターはフルスケール9でした。
携帯電話などが未だ無い時代、パーソナル無線が未だ始まっていない時代には、144/430MHz帯はいわゆるメインチャンネルを受信すると大変な混み様でしたが、現在は閑古鳥が鳴いていることに少々寂しい思いがしていました。ところがWIRES-Xのノード局経由でALL-JA-CQ-ROOMをウォッチさせていただいて分かったことは、昔ほどではありませんが、アナログFMのメインチャンネルよりも遥かに多くのQSOが聞こえてきます。いまはこっちだったんですね。
* * *
以下周辺機器です。
・SAD-25(ACアダプタ)
INPUT:100-240V 50/60Hz 0.4A
OUTPUT:10.5V 1.0A 10.5W
・USBケーブル
PCと接続するために使います(Type Aオス ー mini B オス)。
・SBR-24LI(リチウムイオン電池)
7.4V 1,800mAh 13.32W
* * * YAESU純正オプション * * *
・SBH-28(リチウムイオン電池急速充電器)
充電台です。但し入力電圧は10.5Vを超えないでください、と書いた注意喚起シールが貼ってあるくらいですから、SBH-28に接続する電源はSAD-25(ACアダプタ)を挿して使うことを想定した設計なんだろうと思われます。SAD-25(ACアダプタ)をFT-70Dに直接挿せば6時間で満充電できるので必須アイテムではありませんが、SBH-28を使うと3時間で満充電できると書いてありました。
スピーカーマイクを挿したFT-70Dをテーブルの上に置いて運用するときには、SBH-28があるととても重宝です。
ACコンセントに挿したSAD-25をSBH-28に接続して、電源オフ状態のFT-70Dを置くと充電ランプが赤く点灯して充電が始まります。満充電になると緑色に変わります。充電中にFT-70Dの電源オンにすると充電ランプが消灯するのでどうやら充電機能が停まる模様です。この状態でFT-70Dの電源オフにすると充電が再開しました。なるほどそういうことね。
・SDD-13(ノイズフィルター付きシガレットライターコード)
入力は12V~16V 2.1Aで出力は11V~16Vです。3Aのヒューズが込みこまれてます。分解してみていないのでわかりませんが、もしも、フィルターというのがフェライトコアのことだったら悲しすぎです。たぶん四角い部分にフィルター回路が仕込まれているんだろうと想像していますが、誰か分解したところをブログにしてないかな?
・E-DC-6(外部DCケーブル)
FT-70DのDCインソケットにピッタリのDCプラグを備えたケーブルです。ケーブルの解放端は予備半田されているだけで何も付いてません。安定化電源に接続したり自作用に使います。小生はスマホ用モバイルバッテリーの5V出力をDC-DCコンバーターで10.5VにしたあとこのE-DC-6ケーブルでFT-70Dに接続するガジェットを自作予定です。
*** 互換性は自己責任のオプション ***
・EMS-59(アルインコ社製スピーカーマイク)
アルインコ特定小電力トランシーバーDJ-P24Lと一緒に購入したアルインコ製スピーカーマイクEMS-59が手元にあるので、YAESU製スピーカーマイク変換ケーブルの CT-91 と互換性ありとして販売されているサードパーティー品だけ追加購入してFT-70Dで利用しています。
・CT-91(YAESU CT-91互換ケーブル)
φ2.5mm及びφ3.5mmのプラグを備えたスピーカーマイクをFT-70Dのスピーカーマイク端子(4極)へ変換するケーブル。VX-3でも同様に使えます。
・NA-772(144/430MHz用ホイップアンテナ)
純正アンテナよりも明らかに性能がよくて1,480円です。小生はアマゾンで買いました。小生のブログに記しておきました。
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