HANMATEK HM310T 定電圧定電流安定化電源

HANMATEK社製のスイッチング式安定化電源(型名HM310T)を購入してみました。

 

アマゾンでPrime会員価格で9,980円(税込み送料込み)でした。コロナ禍で半導体等が品薄となり電子機器の値段は少々割高になっているようです。数年前には同じ製品が1,000円程度安かったとの未確認情報がありました。

 

アマゾンやeBAYやAliExpress等のレビュー書き込みを拝見していると、なにやら異常動作の疑いについて触れられていました。たとえば、ニックネーム「でぶねこ」さんがタイトル「異常な動作」として2021年08月30日付でレビューを書き込まれていました。また、ニックネーム「P7100」さんがタイトル「この電源は日本仕様ではない日本で売るならば日本の電圧に合わせた設計をすべき。」として2021年09月06日付でレビューを書き込まれています。

 

異常動作ではなかろうかと疑われている挙動というのは「本体のAC電源をONすると、前面パネルの表示LEDが点滅すると同時に内部からガチャガチャガチャ・・・と音が聞こえてきて、その後普通に使えるようになる。」といった動きのことらしいです。


ガチャガチャガチャ・・・と音を立てているのは、この製品に使われている機械式のリレーではないかと思います。筐体を開いてリレーが何個使われているのか確認してからでなければ、確かなことは言えませんが、もしも役割の異なる複数のリレーが使われているのであれば、リレー動作の確認を耳で行えるように、稼働に先立って次々に動かしている結果ガチャガチャガチャ・・・と音がしているのかもしれません。もしもリレーがひとつしかないのにガチャガチャガチャ・・・という音がするということは、発振してブーというブザー音になる寸前なのかもしれず動作が不安定である可能性が高いのではなかろうかと感じます。全て想像だし仮説のひとつだし大外れかもしれません。

 

アマゾン等のレビューの中には、異常動作ではなかろうかと疑われている挙動について、その原因についての考察をお書きになられている人がいらっしゃいました。当該製品の入力電源電圧仕様は110V±10%らしいです。すなわちAC電源電圧が99V以下でこの製品は動作することを想定していない仕様であるというわけです。日本の商用電源の標準電圧は101V±6%(95~107V)なので、日本国内での使用に際し商用電源の電圧が99Vを下回っている状況のときには動作しないかもしれないがそれは仕様ですということになります。ここいら辺に原因が潜んでいるのではなかろうかと考察されていたように思います。

 

2021年12月24日付けで「ハゲ」さんがアマゾンのレビューにお書きになられているタイトル「改善版?」というテキストによりますと、電源投入時にガチャガチャという異常動作は無かったと言っておられ、個体の背面には「AC INPUT 101V±6% 50Hz/60Hz」と記載されたシールが貼られていたと報告されていました。

 

情報が少ないのですが小生なりに下記のとおり整理してみました。

 

1. 異常動作かと疑われている個体の仕様は110V±10%ですが日本の商用電源の標準電圧は101V±6%である。

2. AC電源ON時に少しの間ガチャガチャ音がした後普通に使えるらしい。

3. 2021-12-24頃に購入した個体の仕様は101V±6%だった。

4. 2021-12-24頃に購入した個体は電源投入するとガチャガチャ音なしだった。

 

・1の不整合が不都合であることは自明です。

・1の不整合が2を発生させている可能性があるのかもしれませんが、2は意図した意味ある挙動であり1と無関係の可能性もあり。

・3は1の不整合を解決したということだと思います。

・4は3の結果かもしれませんが、意味のあるガチャガチャ音と挙動である可能性もあり。

 

諸先輩による製品レビューを拝見し、自分なりに考察を加え判断し、HM310Tを購入しました。どこで買うと安くて安心なのか調べた時点ではアマゾンPrimeが一番でした。在庫が有って尚且つ県内発送だったらしく、午前中にポチしたらその日の夕方には届いてしまいました。AliExpressの方が本体の値段は安いのですがが送料が加わると15,000円前後になってしまうので、アマゾンPrimeが一番安かったです。

 

開封の儀


 

 

 

仕向けにJPがしっかりと存在していてJPにちゃんとチェックが入ってます。

 

 

 

日本の通関方針の影響でCD付きの商品は輸入できないんだそうです。最新版のHM310TにはCDが付属されていないので、PC用のドライバ及びマニュアルをウェブサイトからダウンロードしてくださいとのことです。

https://bit.ly/3a9h3dV


 

小生が購入した個体では、AC電源をONしたときのガチャガチャ音はありませんが、小さな音が必ず1度カチッといたします。AC電源スイッチを押し込んでONするときもスイッチからカチッという音がするので内部のリレーからのカチッ音は聞こえずらいです。AC電源をOFFしたときもリレー音のカチッが聞こえます。

 

小生の所へ届いた製品(HANMATEK社製HM310T)の背面を見ました。下の写真のとおり「AC INPUT 101V±6% 50Hz/60Hz」と印刷されたシールが貼ってありました。110Vとか115Vではなくて、ぴったり日本仕向けであることが明らかになっているのでとても好ましいことだと思います。

 

 

フロントパネル左下にあるAC電源スイッチをONにしますと下の写真で示すとおり全ての8セグメント数字表示及びボタンのランプが1秒ほど点灯します。このときカチッと音が伴いますがガチャガチャ音はいたしませんでした。ちなみに、数字の8と右下のピリオドを合わせて8セグメントです。

 

 

上の写真だとよくわからないのでフロントパネルの数字表示及びスイッチ等のレイアウトを下に図で示します。フロントパネルの文字において、UとVとの区別は無くてどちらもVoltを意味するVです。

 

 

OVP:Over voltage protection (過電圧保護)

電源装置において出力電圧がOVP設定値を越えた場合に働く保護機能のことです。電源装置の部品の破損・劣化などの原因によって、設定電圧値以上に出力電圧が上昇しようとするのを防止する機能です。保護回路の動作点は定格出力電圧の20%程度大きい値に設定するのが定石であるという説があります。HM310Tが実際どのような回路でOVPを実現しているのか知りませんが、一般的なところではサイリスタによって電源の出力を停止させる回路が使われていることがあるようです。

 

OCP:Over current protection (過電流保護)

電源装置において出力電流(負荷電流)がOCP設定値を越えた場合に働く保護機能のことです。過負荷から電源や負荷を守るために負荷電流を制限するものです。垂下特性とフの字特性の2種類があります。直流出力がなんらかの原因によって短絡したときに、電源内部の部品が破損するのを防止するための機能です。動作停止型と自動復帰垂下方式とがあります。垂下方式には特性として定電流型とフの字型があります。スイッチング電源では定電流型が一般的に使われるようです。リニア型電源においては保護回路の動作時に制御トランジスタの電力損失が非常に大きくなってしまうので、フの字型や動作停止方式が採用されるようです。カレント・リミッタとも呼ばれるようです。

 

さて、

 

前回、12V/7Ahの密封式鉛蓄電池の充電を行うために、出力電圧値を12V最大出力電流値を2Aに設定して使っていたので、その状態で電源がONされました。8セグメント表示数値の右下の0000は、この安定化電源のOutputボタンをONしてからの経過時間の秒単位表示です。8セグメント表示数値の左下のOFFという表示は、この安定化電源のOutputボタンがOFFであることすなわちDC出力をしていないことを示しています。

 

 

開封の儀を終えたので引き続き、定電圧定電流安定化電源(HANMATEK社製HM310T)の動作確認を行うことにしました。負荷には、手の届くところにあったので、下の写真に示すDC 12V/0.30Aの冷却ファンを接続してみました。

 

 

動作試験:

 

1/ 負荷用に接続した冷却ファンの定格電圧値が12Vなので、定電圧設定(UCV)ボタンを押してHM310Tからの出力電圧を12.00Vに設定。

2/ 負荷用に接続した冷却ファンの定格電流値は0.30Aですがおそらく回り出してしまえば0.1A程度しか流れないだろうという小生の予想を根拠にし、定電流設定(ICC)ボタンを押してHM310Tからの最大電流値を0.100Aに設定。

3/ 過電圧保護(OVP)ボタンを押して、12.00VでOVPを有効(ON)状態にする。

4/ 過電流保護(OCP)ボタンを押して、0.300AでOCPを有効(ON)状態にする。

5/ Outputボタンを押す。

 

上記1~5の操作を行ったところ、定電圧設定(UCV)ボタンが1秒ほど緑色に点灯してすぐに消灯した直後に定電流設定(ICC)ボタンが赤色に1秒ほど点灯してすぐに消灯し、すぐに定電圧設定(UCV)ボタンが緑色に点灯し続けました。これは要するに負荷用に接続した冷却ファンを回転開始させる際にHM310Tが一瞬定電流動作状態になってすぐに定電圧動作状態になっていることを示していると解釈できると思います。

ちなみに、ここでOutputボタンをもう一度押すとDC出力が切られますが、負荷用に接続した冷却ファンが惰性でまだ回転しているうちに再びOutputボタンを押しますと、今度は定電流設定(ICC)ボタンが赤く点灯すること無く定電圧設定(UCV)ボタンが緑色に点灯し続けました。

負荷用に接続した冷却ファンが静止した状態から、及び負荷用に接続した冷却ファンが惰性で回転を続けている状態から、以上の動作試験を何度か繰り返していると、Outputボタンを押したのにすぐに出力が切られてファンが回転してくれない場合に遭遇しましたがその理由は過電圧保護(OVP)機能が働いたからだと解釈できると思います。その証拠にHM310Tフロントパネルの電圧表示の下の行に8セグメントLED表示でO.U.P.と黄色く表示されています。このファンはDCモーターですから惰性で回転しているときにはDCを発電している状態ですのでそのときにHM310Tから12.00Vを出すと発電状況によりますが12.00Vを超えることがありそれで設定してある過電圧保護の値12.00Vを超えたという判定になると解釈できると思います。

過電流保護(OCP)の値をファンが定常回転状態の時の電流値より下げてみたところ過電流保護状態を示すO.C.P.と黄色く表示されました。

 

 

電圧設定モードです。12.00Vの下の行の S--U という表示が電圧設定モードを表しています。ちなみに、8セグメントLEDなのでアルファベットのVとUとの区別がありません。S--UですがS--VのことでありSet Voltageのことだろうと思います。

 

 

電流設定モードです。最大電流値0.100Aにしています。12.00V表示の下の行に S--C とありこれが電流設定モードを表しています。 S--C は Set Current のことだろうと思います。

 

 

この製品から出力する安定化されたDC出力電圧の設定とは別に、過電圧保護(OVP)電圧の設定ができます。ここでは両方とも12.00Vにしてしまったため少々説明としてはわかりづらくなってしまいました。

 

12.00Vの下の行に OUP OFF と表示されていますが、これは OVP OFF のことであり、過電圧保護OFFを示しています。OVPボタンを押すと表示されます。もう一度OVPボタンを押すと OUP ON に表示が変わります。OVPボタンを押すごとにトグルします。

 

 

12.00Vの下の行に OCP ON と表示されていますが、これは過電流保護ONを示しています。OCPボタンを押すと表示されます。もう一度OCPボタンを押すと OCP OFF に表示が変わります。OCPボタンを押すごとにトグルします。

 

 

下の写真の表示で 12.00A × 0.074A = 0.888W です。0.888Wの右側に表示されている0026Sというのは、Outputボタンを押して本機からDC出力を始めてから26秒経過していることを意味します。

 

 

 

DC Power Supply Controller Software

 

HM310Tを付属のUSBケーブルでWindows PCへ接続しておきますと、Windows PCにインストールしたHM310P用アプリケーションソフトウェアを利用して、HM310Tの電圧と電流を設定することができます。また、同アプリケーションソフトウェアがリアルタイムにHM310Tの電圧、電流、電力をモニターしてPC画面に表示してくれます。残念ながらこのアプリケーションソフトウェアはHM310P用なのでHM310Tにはある出力経過時間の表示機能がありませんがオープンソースなので改良は不可能ではありません。

 

HM310T用のPCソフトウェアは、アマゾンのHM310T購入ページの商品説明項目5番目にある【パッキング】のところ注として次の通り周知されています。
-----ここから-----
注:新しいパッケージにはCDは付属していません。

この製品のドライバーと電子マニュアルは、次のリンクからダウンロードできます:

https://bit.ly/3a9h3dV
使用中に問題が発生した場合は、メールでお問い合わせください。

できる限りサポートさせていただきます。
-----ここまで-----

残念なことにこの注記で周知されたプログラムは未完成かと思われます。その根拠は、メモリー機能を駆使できそうな絵柄に見えるのですがメモリー機能に関係するところは反応しませんので未完成かと。また、電圧の設定に誤差が生じてしまうバグがありました。

 

上記のHM310P用にもアプリケーションソフトウェアが提供されているらしいのですが同様に未完成品らしく、業を煮やした奇特な利用者の方がご自分で機能するアプリケーションソフトウェアを開発してしまいそれをオープンソースで共有してくださったということが書いてありました。その方はSOURCEFORGEで共有してくださっております。URLは次の通りです。

 

https://sourceforge.net/projects/dc-power-supply-software/

 

アプリケーションソフトウェアの名称は DC Power Supply で、アプリケーションソフトウェアのインストーラー(setup_dc_powersupply_software.exe)をダウンロードすることができます。

 

 

インストール後初めて起動したときに、COMポート番号を指定してやる必要があります。下の画面キャプチャに見られるとおりWindowsのデバイスマネージャを見るとCOMポート番号がわかります。ここで例として示す小生のPC環境ではCOM5だということになります。

 

 

初めて起動したDC Power Supply Controller アプリケーションソフトウェアの画面上で、COM Port のセクションでCOM5を指定してあげてからConnectボタンを押すとHM310TとPCとが接続されて緑色の帯でConnectedと表示されます。

 

 

ここでPower Supply Controllerアプリで、Voltageに12.00とタイプし、Currentに0.2とタイプしてSubmitボタンをクリックしてやるとHM310Tの出力電圧が12.00Vに最大電流が0.200Aに設定されます。このアプリ上にあるOutput ONボタンをクリックしてやると緑色の帯のOutput表示に変わり、HM310T実機側でもOutputボタンが緑色に点灯します。更に、PC画面上のRead ValuesのところにはVoltage, Current, Powerの値がリアルタイムにモニタリングされます。とても使いやすくていいと思います。作者の方に感謝します。

 

 

クイックパラメーターストレージ機能について

 

HM310T には M1, M2, M3, M4, M5, M6 という6つのボタンがあります。クイック・パラメタ・ストレージと呼ぶようです。M1~M6ボタンに電圧値と電流値と時間値を設定して使います。今回は下の図で示す電圧及び電流をHM310Tから出してみようと思います。「1.5Vを5秒3.0Vを8秒」の繰り返しです。

 


 

これを実現するにはM1とM2に下記のとおりパラメタをストレージします。

M1: 1.50V 1.00A 5秒

M2: 3.00V 1.00A 8秒

M3~M6は使わないからどのような値がストレージされていても差し支えないはずですがとりあえず0V 0A 0秒をストレージしておくことにしました。

 

M1に値をストレージする方法は次のとおりです。但し1,2,3それぞれの設定状態は5秒間無操作だと通常状態へと抜けてしまうのですばやく操作する必要があります。

1. M1ボタンを押すとM1ボタンが点灯すると同時に電圧値設定状態になるので1.50Vにする。

2. 電圧値設定状態に留まっている状況でNextボタンを押すと電流値設定状態になるので1.00Aにする。

3. 電流値設定状態に留まっている状況でNextボタンを押すと時間値設定状態になるので5秒にする。

 

M2に値をストレージする方法は次のとおりです。但し4,5,6それぞれの設定状態は5秒間無操作だと通常状態へと抜けてしまうのですばやく操作する必要があります。

4. M2ボタンを押すとM2ボタンが点灯すると同時に電圧値設定状態になるので3.00Vにする。

5. 電圧値設定状態に留まっている状況でNextボタンを押すと電流値設定状態になるので1.00Aにする。

6. 電流値設定状態に留まっている状況でNextボタンを押すと時間値設定状態になるので8秒にする。

 

M3に値をストレージする方法は次のとおりです。但し7,8,9それぞれの設定状態は5秒間無操作だと通常状態へと抜けてしまうのですばやく操作する必要があります。

7. M3ボタンを押すとM3ボタンが点灯すると同時に電圧値設定状態になるので0.00Vにする。

8. 電圧値設定状態に留まっている状況でNextボタンを押すと電流値設定状態になるので0.00Aにする。

9. 電流値設定状態に留まっている状況でNextボタンを押すと時間値設定状態になるので0秒にする。

 

10. M4, M5, M6についてもM3と同様に値をストレージする。

 

11. Listボタンを長押しするとListボタンが青色に点灯する。

12. M1ボタンが点灯していなかったらM1ボタンを押して点灯させる。

13. M2ボタンが点灯していなかったらM2ボタンを押して点灯させる。

14. M3~M6ボタンで点灯しているボタンがあったらそのボタンを押して消灯させる。

 

15. Outputボタンを押すと緑色に点灯してM1-M2-M1-M2-・・・と出力されます。M1実行中は5-4-3-2-1-0と時間がカウントダウンされて、次はM2実行中となり8-7-6-5-4-3-2-1-0と時間がカウントダウンされて、次はM1、次はM2と繰り返されていきます。

 

 

HANMATEK社製HM310Tを選んだ理由

 

学生時代は高砂製作所とかネミックラムダ社などにあこがれを抱いていたほどに、安定化電源が大好きだったので、あれもこれもと考え付くのですが、欲張ってもきりがありませんから、必須条件を七つに絞り込みまして条件8~条件11は満足していたらラッキー程度にしました。そうしてとりあえずアマゾンを眺めはじめたところ、1~7について満足できる製品が結構あって何種類か見つけることができました(価格は8千円前後)。購入者が日本語で製品を紹介してくださっているYouTube動画のある製品もありとても参考になりました。AliExpressやeBAYやYahooやRakutenも一通り眺めてから、またアマゾンに戻って眺めていたところ、ほぼ1万円になるんですが8~11の条件も満足しそうなHM310Tを見つけました。

 

必須条件として想定した項目は次のとおりでした。

1. スイッチング式定電圧定電流安定化電源で面白くて最新のやつを使ってみたいから。

2. デジタル機器が増えたことで必ずしもシリーズドロッパ型アナログ式定電圧定電流安定化電源でなければならない場面が減ってきたから。

3. 30V/10A定電圧定電流安定化電源であること。

4. 電圧値及び電流値を数値で見ることができること。

5. 壱万円程度で買えること。

6. DC出力ON/OFFスイッチを備えていること。

7. DC出力端子(+/GND/ー)の三端子でできていること。

 

上記の条件のもとに下記の条件を満足していたら大歓迎。

8. 過電圧保護及び過電流保護機能を備えていること。

9. PCからある程度本体の設定を行えること。

10. 1A以上の容量提供するUSB充電用ソケット1つ以上備えていること。

11. 出力電圧電流及び保護条件などをプログラムすることができること。

 

 

HANMATEK社製HM310Tの取扱説明書は簡易すぎ

 

今から10年20年前だったら、定電圧定電流安定化電源は業務用と相場が決まっていたように思います(思い込み)が、情報家電製品がアナログからデジタルに替わっていく傾向に引きずられて、趣味の電子工作もアナログよりもデジタルが増えていって、そのニーズに応えるようにスイッチングレギュレータだからシリーズドロッパに比較したらノイズが多いし不安定だけど、価格は劇的に安いし必要十分な性能だから、趣味のデジタル電子工作向け(業務用の方が数量が多いと思いますが)に支持されていると思います。

 

HANMATEK HM310Tの取扱説明書は業務用の人にならこれで必要十分かもしれませんが、平均的な趣味人の方向けには不親切ではなかろうかと感じました。趣味人の中には高スキルの元業務人だった爺婆もいらっしゃるのでそういう方々はいいんですが、そうではない趣味人の方々は、持っている知識と経験が元業務人だった爺婆には及ばないのが一般と思います。そういう趣味人の方々は結構大勢いらっしゃるんじゃないかと思うんです。

 

小生のような趣味人は、機材の正しい使い方とか機能そのものの意味を知らなくてそれを知ることができたというのも楽しいと感じて喜びになりますので、いわば、取扱説明書に教科書のような機能を期待したいところがあります。現状で同梱されているような簡単な取扱説明書は、さすがに無いと困りますが、別途、たとえ有料でも教科書的な取扱説明書があるとうれしいです。いっそのことHANMATEK社が詳細取扱説明書を超えて教科書的に進化した本を出版してくれたら買わせていただくに違いないと思います。

 

 

HANMATEK社製HM310Tの使い勝手

 

電圧値及び電流値を設定する際、値の桁を移動するのにダイヤルツマミを押し込むとひとつ左の桁へと対象が移動するのですが、1度や2度押しても反応してくれないことが結構あります。もたもたしていると5秒経過して値の設定モードから抜けてしまいます。ここがHM310Tで一番使いにくいと感じるところです。

 

HM310TをUSBケーブルでWindows PCに接続して、HM310T本体に同梱されているQRコードで示されるURLからダウンロードした方のソフトウェアを利用して電圧値を設定すると0.1V異なる電圧が設定されてしまいました。sourceforgeで配布されている方のソフトウェアを利用して電圧値を設定したところ指定した値にきちんと設定されました。

 

オートバイ用12Vの密閉式鉛蓄電池の充電や、アマチュア無線機(FM及びC4FMモード)への給電などをしてみましたが、特に問題ありませんでした。ノイズに敏感な電子機器の実験には使うつもりありませんから試してませんが、デジタルの電子機器の実験には特にノイズで困ることは今のところありません。



* * *

 

 

若かりし頃のことになりますが、電子工作に興味を持ちまして、半田ごて、こて台、糸半田、ラジオペンチ、ニッパー、ワイヤーストリッパーなどを揃えて、電子部品を買ってきては面白そうな電子回路を組み立てて楽しんでました。当時は「初歩のラジオ」や「ラジオの製作」や「電子展望」といった月刊誌が発行されてましたのでそれを見て楽しんでいたわけです。単三や006Pなどの乾電池を使って工作品を試動させていたのですが、安定化電源というものがあるということを知り、どのように便利なのかが分かり、だんだん欲しくなっていきましたが、結構高価なものだったので、経済的な理由で簡単には手を出せませんでした。

 

昔々(1972年=昭和47年頃)アマチュア無線局を開局したときに、どうしても RJX-601 用の安定化電源が必要で、初ラだったかラ製だったか近くにお住まいのアマチュア無線局のOMさんからの伝授だったか思い出せませんが、RJX-601などの小出力ポータブルトランシーバーに最適だと題した、13.5 Vの安定化電源製作記事があったので、そのとおりに部品を集めて電子工作しました。たぶんそれが小生と安定化電源との初めての遭遇だったように思いますが記憶違いかもしれません。

 

 

物置から引っ張り出してきた現物の蓋をあければ正確な回路図が分かりますが、とりあえず50年前の記憶頼りの回路図は下記のとおりです(回路図にネオン管の記載を忘れました)。RJX-601も引っ張り出してきて接続したところ電源が入り受信状態になりました。送信の方も一瞬ですが試したところ機能しているらしいです。もちろん送受信ともに性能は相当劣化しているでしょうし、どこかから煙が出てきたり静かに突然動かなくなる可能性も高いだろうと思います。

 

 

電子工作には安定化電源があると便利だけれども当時の小生には高嶺の花だったところから始まって、それなら最低限のでいいから自作しようという発想で、図書館などへ行ったりして、安定化電源の勉強を始めましたところ、まさにそれは電子工作そのものだったからだと思いますが、安定化電源を電子工作するという行為になっていきました。1979年頃に安定化電源にハマりました。そして1980年頃に調子に乗って自作安定化電源の記事を寄稿させていただきました。


(1)初歩のラジオ 1980年11月号 p161~p170 {p169, p170が実体図}

   《折込み実体図付き》 高能率な!新型安定化電源の紹介

 

(2)初歩のラジオ 1981年05月号 p171-p177 {p171, p172が実体図}

   《折込み実体図付き》 高能率・電流しゃ断保護回路付き

    13.5Vー3.2A 安定化電源の作り方

 

(3)電子展望 1980年04月号 p77-p79

   読者の製作レポート 乾電池の代用品になる定電圧定電流電源の製作

 

(4)電子展望 1980年08月号 p92-p95

   読者の実験レポート・入出力間電位差が最低0.2Vにもなる 高能率ボルテージレギュレータ

 

(5)電子展望 1980年09月号 p66-p69

   読者の実験レポート 新方式高能率安定化電源

 

(6)電子展望 1980年12月号 p79-p84

   読者の製作・実験レポート

   Trを使った電流制限型およびフの字特性保護回路を付けた新高能率安定化電源

 

(7)電子展望 1981年01月号 p69-p71

   読者の製作・実験レポート 大電流の定電圧定電流電源の実験

 

(8)電子展望 1981年02月号 p89-p91

   読者の製作・実験レポート MC1466L使用のフローティングレギュレータ

   0~5A, 0~30V 定電圧定電流電源の製作

 

(9)電子展望 1981年04月号 p82-p83

   読者の製作・実験レポート ±15Vオペアンプ実験用保護回路付き定電圧電源

 

(10)電子展望 1981年07月号 p72-p74

   読者の製作・実験レポート フローティングレギュレータIC MC1466L使用の

   0~30V,0~1A実験用定電圧定電流電源

 

下の写真は、上に記した執筆記事(8)の作品です。0~30V/0~5Aに対応するシリーズドロッパ式フローティングレギュレータ(定電圧定電流安定化電源装置)です。

 

・・・写真 To be posted・・・

 

下の写真は、上に記した執筆記事(10)の作品です。0~30V/0~1Aに対応するシリーズドロッパ式フローティングレギュレータ(定電圧定電流安定化電源装置)です。シリーズドロッパ用トランジスタには MJ11016 利用し、フローティングレギュレーション回路はモトローラ社製 MC1466 で構成しました。安定化電源の出力電圧を15V以下で使う場合にシリーズドロッパ用トランジスタの負荷を下げることを目的にして、電圧電流計の上にトグルスイッチを設置し、ACトランスの2次側の電圧を半分にすることができるようにしてあります。DC出力のON/OFF機能はありません。電流上限値の設定機能もありませんので、最大電流値を設定するにはDC出力端子から電力供給対象を一旦取り外した状態で、DC出力端子を短絡させる必要がありました。

 

 

秋葉原にある「計測器ランド」で2011年頃に入手したMETRONIX社製のMTR 18-5という型名の0~18V/0~5Aに対応しているシリーズドロッパ式アナログ定電圧定電流安定化電源装置です。


 


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